2021年10月31日に起きた、京王線刺傷事件。
映画『バットマン』の悪役・ジョーカーに似た服装をした男・服部恭太(はっとり きょうた)被告が京王線車内で乗客を切りつけた事件です。
事件発生から2年近く経った2023年7月31日、東京地裁から服部恭太被告に判決が言い渡されました。
服部恭太被告はなぜジョーカーとなって事件を起こしたのか、詳しい動機が気になります。
服部恭太被告に下された判決と現在についても調べてみました。
今回の記事では、
- 京王線刺傷事件ジョーカーは彼女と破局が動機?
- 判決やその後は?
これらについて気になったのでご紹介します。
一緒に見ていきましょう!
Contents
京王線刺傷事件ジョーカーは彼女と破局が動機?
京王線刺傷事件とは?
京王線刺傷事件とは、2021年10月31日に京王線の電車内で起きた無差別刺傷・放火事件のことです。
事件を起こした服部恭太被告は、ハロウィーンの日でもあった事件当日、映画『バットマン』の悪役・ジョーカーに扮して京王線の特急電車に乗車。
乗客の男性の胸をナイフで刺して重傷を負わせたほか、近くにいた乗客12人を切りつけました。
さらに服部恭太被告は車内でライター用オイルをまいて放火。
殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われました。
服部恭太被告は当初、ハロウィーンの渋谷での大量殺人を計画していたと語っています。
しかし最終的には、京王線刺傷事件の約3ヶ月前に発生した小田急線の無差別刺傷事件を参考に事件を起こしたとしました。
ジョーカーこと服部恭太被告の動機は?
ジョーカー男こと服部恭太被告の動機は「死刑になりたい」という願望で、その発端が彼女との破局だと言われています。
服部恭太被告は小学生の頃からいじめを受けるなどして、人間関係がうまくいかない時期を長く過ごしてきました。
中学生の時には自殺未遂を起こし、高校卒業後に就職してからも職場になじめずに再び自殺未遂を起こしています。
そんな服部恭太被告には約9年間付き合いのあった彼女がいました。
彼女は中学時代の同級生で、服部恭太被告は新たな仕事にも就いて順調な日々を送っていたようです。
職場の同僚によれば、服部恭太被告の勤務態度はとにかく真面目で良かったとのこと。
彼女との仲も良好で、目立たない地味なカップルながらも彼女のことをとても大切にしていたと語っています。
服部恭太被告と彼女は同棲から婚約に至りました。
しかし、2020年11月の服部恭太被告の日、突然彼女から婚約破棄を伝えられ、破局してしまったようです。
彼女と破局後は元気がなく病んでいるような様子で、職場の同僚も心配していたそう。
一方の服部恭太被告は仕事で客からのクレームにより部署異動を命じられ、さらに彼女が別の男性と結婚したことを知り、再び自殺願望を抱き始めます。
このことがきっかけで、服部恭太被告は「生きていく意味がないから死刑になりたい」と考えるようになりました。
「死刑になりたい」というゆがんだ動機をもとに、悪の象徴であるジョーカーになりきって犯行に及んだとしています。
京王線刺傷事件ジョーカーこと服部恭太被告の判決やその後は?
2023年7月31日、東京地裁立川支部はジョーカー男こと服部恭太被告に対して懲役23年(求刑懲役25年)の判決を言い渡しました。
「自分勝手な理由で多数の乗客の命を狙った無差別的犯行」として、懲役23年の判決を下した東京地裁立川支部。
一方で判決では「更生への期待」についても語られました。
東京地裁立川支部の判長は、「服役の間に、事件や被害者、自分の社会復帰後について考えること」「苦しくても生きて償うこと」と服部恭太被告に伝えています。
これに対して服部恭太被告は、「はい」と答えました。
服部恭太被告の判決は確定しましたが、その後から現在に至るまで何をしているかは公表されていません。
服役期間中に服部恭太被告が自らの罪と向き合ってくれるよう願うばかりです。
京王線刺傷事件ジョーカーは彼女と破局が動機?判決やその後・・まとめ
2021年10月31日に京王線刺傷事件を起こしたジョーカー男こと服部恭太被告。
京王線刺傷事件ジョーカーは彼女と破局が動機?
判決やその後は?
についてのまとめです。
- 京王線刺傷事件とは、2021年10月31日に京王線の電車内で起きた無差別刺傷・放火事件のこと
- 動機は「死刑になりたい」という願望で、その発端が彼女との破局だと言われている
- 2023年7月31日、東京地裁立川支部は懲役23年(求刑懲役25年)の判決を言い渡した
- 判決は確定したが、その後から現在に至るまで何をしているかは公表されていない
服部恭太被告が京王線刺傷事件を起こしたことにより、社会のつながりの希薄さや、悩む若者に手が差し伸べられる機会が少ないことが浮き彫りになりました。
今後似たような事件を防ぐためにも、社会全体で自殺や孤立を防ぐ対策が必要とされています。
京王線刺傷事件の教訓が生かされることを願うばかりです。
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