2014年12月5日に起きた「ナッツリターン事件」を覚えていますか?
大韓航空の副社長が自社旅客機内での客室乗務員のナッツ提供方法にクレームをつけ、旅客機を引き返させたという事件です。
当時チーフパーサーだったパク・チャンジンさんが旅客機から降ろされ、大韓航空の経営体制について世間から疑問の目が向けられました。
この事件がきっかけとなり、パク・チャンジンさんは政治家へ転身したといいます。
ナッツリターン事件の全貌や、当時のチーフパーサーであるパク・チャンジンさんの現在について詳しく調べてみました。
今回の記事では、
- おさらい!ナッツリターン事件の全貌!
- 【2024最新】ナッツリターン事件チーフパーサーは政治家に!
- ナッツリターン事件チーフパーサーが目指しているものとは?
これらについて気になったのでご紹介します。
一緒に見ていきましょう!
Contents
おさらい!ナッツリターン事件の全貌!
ナッツリターン事件はどんな事件?
まずはナッツリターン事件がどんな事件だったかおさらいしましょう。
事件が起きたのは2014年12月5日。
ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港から仁川国際空港へ向かう大韓航空の旅客機内です。
旅客機が離陸のために滑走路に向かう中、ファーストクラスに搭乗していた大韓航空の副社長チョ・ヒナさんが「あること」に激怒し出したといいます。
チョ・ヒナが怒っていたのはなんと、客室乗務員のナッツ提供方法。
マカダミアナッツを皿に乗せずに袋ごと提供されたことで腹を立て、当時チーフパーサーだったパク・チャンジンさんを呼びつけます。
パク・チャンジンさんは土下座での謝罪を要求されて従いましたが、チョ・ヒナさんの怒りは収まらずに旅客機をターミナルに引き返させました。
そしてパク・チェジンさんは旅客機を降ろされてしまったのです。
結果的にチョ・ヒナさんは航空保安法違反として有罪判決を受けました。
しかしナッツリターン事件の問題の本質は、韓国における家族経営の巨大複合企業のパワハラや職場いじめだと言われています。
チーフパーサーの処遇はどうなった?
さて、ナッツリターン事件が起きた後、チーフパーサーだったパク・チャンジンさんの処遇はどうなったのでしょうか?
実は事件後、パク・チャンジンさんは入社当初の地位に降格させられてしまいました。
裁判所命令によりチョ・ヒナさんおよび大韓航空からパク・チャンジンさんに賠償金1億ウォン(約900万円)が支払われています。
それでも、何の落ち度もなかったパク・チャンジンさんへの処遇は酷いものだったと言えるでしょう。
パク・チャンジンさんは大韓航空を退職し、現在は別の道を歩んでいます。
【2024最新】ナッツリターン事件チーフパーサーは政治家に!
2024年現在、ナッツリターン事件のチーフパーサーだったパク・チャンジンさんは政治家として活動していると考えられます。
パク・チャンジンさんが大韓航空を退職したのは、ナッツリターン事件から約5年後の2020年1月。
一方で大韓航空在籍中から政治活動を始めていました。
2014年にナッツリターン事件を経験したパク・チャンジンさんは、労災が認められて一時休職をします。
その後の2016年5月から復職をしましたが、人事上の不利益を被ったとして大韓航空を相手に裁判で闘うことに。
2017年からは韓国の革新政党である正義党に入党して政治活動をスタートさせました。
2019年9月には正義党国民労働組合特別委員長に就任。
そして2020年に正義党の比例代表候補として出馬するため、1996年から勤めてきた大韓航空を退職したのです。
2022年時点も正義党を率いて反カプチル運動を行っていたことから、2024年現在も政治家を続けているのではないでしょうか?
ナッツリターン事件チーフパーサーが目指しているものとは?
ナッツリターン事件チーフパーサーのパク・チャンジンさんが目指すのは、「カプチル」のない世界です。
カプチルとは韓国語で「甲乙」を指しますが、転じて権力がある者が目下の者をいじめる「パワハラ」「モラハラ」の意味で使われています。
ナッツリターン事件で明らかになったのは、大韓航空など家族経営の大企業にはびこるカプチルでした。
韓国は階級社会が根付いており、社会的肩書や立場によってカプチルを受ける人々はたくさんいます。
カプチルを身をもって体験したパク・チャンジンさんは、政治や法律を変えなければ今の韓国の状況を変えられないと感じるようになりました。
政治家に転身して以来、反カプチル運動を率いており、これからもパク・チャンジンさんの闘いは続くでしょう。
ナッツリターン事件チーフパーサーのその後!政治家になっていた!まとめ
ナッツリターン事件をきっかけに政治家に転身した当時のチーフパーサーであるパク・チャンジンさん。
おさらい!ナッツリターン事件の全貌!
【2024最新】ナッツリターン事件チーフパーサーは政治家に!
ナッツリターン事件チーフパーサーが目指しているものとは?
についてのまとめです。
- ナッツリターン事件とは、大韓航空の副社長チョ・ヒナが客室乗務員のナッツ提供方法に激怒して旅客機を引き返させ、さらにチーフパーサーだったパク・チャンジンを旅客機から降ろさせた事件
- 事件後にパク・チャンジンは入社当初の地位に降格させられてしまった
- パク・チャンジンは2020年に大韓航空を退職し政治家として活動し始めており、2024年現在も政治活動を続けていると考えられる
- 政治家としてのパク・チャンジンが目指すのは、「カプチル」のない世界である
パク・チャンジンさんは、自分が政治家になる未来など全く予想していなかったといいます。
それだけナッツリターン事件がパク・チャンジンさんに与えた影響は大きかったということです。
これからもパク・チャンジンさんの活動を応援しています。
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